日本人の死亡原因第1位のがん。毎年30万人以上が命を落としている。がんの中でも患者数が多い大腸がん、胃がん、肺がん、乳がん、前立腺がん、五人の名医たちのスゴ腕治療に密着します。
■大腸がん昭和大学横浜市北部病院 工藤進英教授
がんの中で患者数が最も多い「大腸がん」。
昭和大学横浜市北部病院の工藤医師は、これまでに30万件以上の大腸内視鏡検査を行ってきたエキスパートだ。痛みのない内視鏡の検査法を考案し、「大腸検査のゴッドハンド」と呼ばれている。さらに多くの患者を大腸がんから救うため、最新のAI診断の開発にも挑んでいる。
■胃がん
藤田医科大学病院 宇山一朗教授
藤田医科大学病院の宇山医師は、ダビンチと呼ばれる手術支援ロボットを使った胃がん治療のパイオニアだ。
腹腔鏡と呼ばれる内視鏡手術に力を入れ、王貞治氏の胃がんの手術を担当した。これまで難しいといわれていた進行がんのロボット手術にも挑んでいる。
■肺がん
順天堂大学医学部附属順天堂医院 鈴木健司教授
自覚症状が出にくく、気付いた時には手遅れとなる患者も多い肺がん。
順天堂医院の鈴木医師は、他の病院で手術を断られた難しい症例も積極的に引き受けている。困難な手術に挑み続ける信念とは。
■乳がん
がん研有明病院 宮城由美副部長
女性のがんで最も患者数が多い「乳がん」。
患者数は年々増加している。がん研有明病院の宮城医師は、年間150件ほどの手術を行う乳がん治療のエキスパートだ。「乳房の再建手術のための手術」に取り組み、乳がんで苦しむ多くの女性たちを救っている。
■前立腺がん
東海大学医学部付属病院 小路 直准教授
高齢化とともに患者が増加する前立腺がん。
手術で一命を取りとめても排尿障害などで苦しむ患者も多い。東海大学医学部付属病院の小路医師は、手術後に患者がこれまで通り生活できるよう超音波を使った〝切らずに治す最新治療〟に挑んでいる。
【放送日時】2020年5月10日(日)よる9:00~10:54(BS朝日)